李弼鎬教授は世界初のブフナー(Buchner)反応を非ベンゼノイド芳香族化合物領域まで広げてNature Communicationsに掲載した。これはアズレン(Azulene)を構成する5角環の拡張を通じて接合された6、7角の二重輪化合物の合成で選択的合成に対する新しい戦略を提示しただけではなく、多数の関連論文を発表して非ベンゼノイド芳香族系列の化合物の作用気化反応領域を大きく拡張することに寄与した。
2013年にはホスホリル基を炭素‐水素(C-H)結合活性化反応に配向基として利用してリン(Phosphorus)が環の中に入った様々な環式化合物(Phosphaheterocycle)の独創的な合成法を開発した後、この分野の研究をリードしてきた。
最近は転移金属触媒を利用したホウ素‐水素(B-H)結合活性化反応を集中的に遂行して立体、地域選択的なホウ素固まりの化合物の合成法開発に専念している。
李教授は研究者としてこれまでの33年間触媒有機反応分野で学術発展に重要な役割を果たして、韓国の基礎科学及び精密化学産業発展に大きく寄与してきた。
これまでSCI論文を241編発表し、H-indexが50(WOS)に至るなど、卓越した業績で国内外の有機合成方法論分野の発展に貢献した。また、人材養成にも全力を尽くして多くの後輩を育て、精密化学の専門要員を養成することに寄与した。