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1万個の蛍光物質ライブラリーで疾病診断と治療研究を先導する
受賞業績
張榮太教授は化学遺伝学分野の難題と知られている「生理活性分子のターゲットたんぱく質究明」のために「リンク付きライブラリー（Linked Library）」概念を初めて導入しターゲットたんぱく質究明速度を画期的に向上させ関連学問の発展に大きく寄与した。
また、抗体のように多様性を有するが、それ自体で蛍光を帯びる「蛍光分子ライブラリー」を生きている細胞のような複雑系システムに適用し、世界初の1万個以上の蛍光分子ライブラリーを体系的に構築して物質の毒性、麻薬、酸敗油などの特性を調べるためのセンサーを開発し、各組織細胞とがん細胞など体内細胞を区別するプローブとして活用した。 これを通じてがん幹細胞だけを追跡する蛍光物質を開発し化学細胞学研究の発展を導き、アルツハイマー病で毒性を示すA-betaオリゴマーに対する選択的プローブ研究は化学界最高ジャーナルJACSに発表されるなど学界の注目を集めた。
張教授はこれまで進めてきた蛍光センサーおよびプローブ研究を発展させ、より速く複雑な細胞システムを体系的に分析できるプラットフォームを構築し、がん微細環境(Tumor Microenvironment)の究明のために努力しており、研究成果を国際著名学術誌に400編以上の論文で発表し、60件以上を国内外特許として登録した。 最近では生涯の研究内容を網羅した著書「Sensors and Probes for Bioimaging」を世界最高科学出版社の一つWiley-VCHから出版した。
現在、いくつかの国際学術誌の編集委員であり、Angewandte ChemieのAdvisory board membeに招待されるなど、持続的に影響力を伝播し、韓国科学界の地位を高めるトップクラスの研究者である。
学歴及び主要経歴
- 1987年 ~ 1991年 POSTECH 化学学士
- 1993年 ~ 1995年 POSTECH 化学修士
- 1995年 ~ 1997年 POSTECH 化学博士
- 2005年 ~ 2007年 米ニューヨーク大学化学科副教授
- 2012年 ~ 2017年 シンガポール国立大学化学科教授
- 2017年 ~ 基礎科学研究院複雑系セルフアセンブリー研究団副研究団長
- 2017年 ~ POSTECH 化学科教授