東レが韓国記者懇談会を開催、 大規模投資及び社会貢献拡大の計画を明らかに
10月19日、東レ日覺昭廣社長と韓国東レグループ代表李泳官会長は、ソウルプラザホテルにて開かれた記者懇談会で韓国における事業投資拡大の計画を明らかにした
懇談会には日覺社長をはじめ、東レ役職員や李泳官会長及び韓国東レグループ4社の主要役員陣20人余り、そして東レ尖端素材担当の韓国メディア及び韓国内の日本メディア記者30人余りなど、計60人余りが参加した
まず、日覺社長は、東レの中期経営課題と韓国における投資計画などを込めた‘AP-G(Growth) 2019’戦略を発表した。東レグループは、来る2020年度まで韓国に総額1兆ウォンを投資する計画である。日覺社長は、PPS、スパンボンドなど、高機能素材産業を展開する韓国東レグループは重要な事業拠点であり、今後、先端材料とコア技術を活用してグローバル社会課題を解決すると同時に新たな需要を創出する計画だと述べた。
続いて、李泳官会長は、韓国各社の事業投資内容とともに社会貢献拡大計画を発表した。東レ尖端素材は、アジア1位のスパンボンド不織布事業に1,150億ウォンを投資する計画であり、群山工場に1,000億ウォンを投資してPPS2号機の増設に乗り出す。TBSKとTBCKは、各4,000億ウォンと1,500億ウォンで、総額5,500億ウォンの大規模投資により2次電池分離膜の生産及びコーティング能力を強化する予定である。さらにSTEMCOにも投資を拡大して2020年度6千億ウォンの売上高を目標としている。李会長は、このような戦略を通じて、現在の売上高2兆8,000億ウォン台の韓国東レグループを、2020年まで5兆ウォン台の規模に成長していくと強調した。
また、韓国東レグループは、韓国東レ科学振興財団を設立、化学をはじめた基礎科学分野における研究資金の支援、次世代人材養成などを通じて韓国科学技術の発展に貢献していことを明らかにした。また、全役職員の参加する韓国東レ社会奉仕団の発足により地域社会における奉仕を拡大する計画である。